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有事の折には、やはり効率よく行動しなければなりません。そのための工夫もまた、効率良いものである必要があります。
日本は地震、台風、土砂崩れなどの自然災害に見舞われることが多いです。そうした大きな力の前では、残念ながら多くの被害者が出ます。そうした人々に対しては、迅速な医療の提供が必要となります。
大規模な自然災害が発生し、被害者が多数出たときには、現場での応急処置などの医療が提供されます。物事には順序があるように、現場に医療従事者が出向き、緊急性の高い人から順に医療を提供していきます。
さて、前述のとおり現場医療においては順序を決めなければなりません。医療を求める人の多さに対して医療従事者が少なく、どうしても短時間に医療を提供できる人が限られてしまうのです。そのため、緊急性の高い人から順に医療を提供しなければ、場合によっては手遅れになってしまう可能性すらあります。
その際、速やかに優先順位を決める必要があります。医療の必要性については専門家であれば速やかに判断することができます。しかし、一人一人の医療の必要性を判断してから医療を提供していては、どうしても時間がかかってしまいます。また、医療の必要性を判断する何かしらの方法を用いるとしても、それを速やかな方法で行えるものでなければ本末転倒です。
作成のポイントは、明確な色分けです。今回の場合、求められることは「医療の必要度の区別」だけでなく、「遠くからでも視認できるかどうか」ということも求められます。
色分けについては、明確に区別できる色を選択する必要があります。似通った色、例えば「緑と黄緑」「赤と橙」「青と薄紫」では、遠目では区別することが難しいです。そのため、「赤と青」「黄色と緑」といったように、相互に区別しやすい色をチョイスする必要があります。
また、医療の必要度の違いについては、何かしら明確な判断材料が求められます。例えば、3段階にするのであれば、「青・黄色・赤」という色分けが分かりやすいのではないかと思います。ご存知のとおり、これは「信号機」の色です。重要度については「青<黄<赤」というのが、誰から見ても明らかです。それ以上の段階数を設ける場合には、例えば「色の濃淡」で段階を表す(薄い色は重要度が低く、濃いと重要度が高い)のも良いでしょう。
色での識別は、文字を読めない場合でも識別することができる点で優れています。これは、「識字」ではなく、「遠方からでも確認できる」というメリットがあります。現場医療においては広い敷地に多数の患者、それに対して十分とは言えない数の医療従事者ですから、どうしても遠方の患者も確認しなければならない場面も多いでしょう。そう言った際に、ビブスに書いてある文字を視認できる距離まで歩いて行っては、非効率的です。遠くでも明確に視認・区別できる色であれば、無駄な動線を必要とせずに移動することができます。
また、常備していることで「訓練」にも用いることができます。いくらビブスでの識別がしやすくなるからといって、ぶっつけ本番では役に立たない可能性もあります。ビブスは使い捨てではないため、訓練にも用いることができます。